Innergie mCube SlimをMacBook Airでつかう Season 3

黙って標準添付品を使っていればいいのに、あえてmCube Slimという変な(失礼)ACアダプタをつかうという無駄な労力も、前回で一通り終わった。それで、電気関連はもうやることが特にないのでコネクタの加工でもしてみようかと思い立った。

そんで秋葉のヨドバシいって田宮のエポキシパテとか塗料とか、久しぶりに買ってきて工作したわけですよ、奥さん。どれくらい久しぶりかっていうと、中学生でガンプラやってたとき以来(20年以上前…)

速乾型の方で作ったらキャラメルみたいになってしまった。下の灰色のはヤスリ。最近は便利なものがあるのね。

Caramel

ヘタクソながら色も塗ったんだけど…
Silver Painted

途中テストしてて、うっかりMagSafe2の変換アダプタつけるのを忘れていて。手探りでMacにぐりぐりしていたらショートしてしまったらしく、「パチッ」という小さな音と儚くも美しい青白い光と共に、BiXPower C28コネクタは、天国へ旅立たれたのだった。

普通のACアダプタだったら良かったんだけど、MagSafeの制御基板がやられたっぽい。まだ全くといっていいくらい実践で使っていないのに、あまりにも唐突で早すぎる旅立ちだった。悔やんでも悔やみきれない。

そこで懲りずにBiXPowerからコネクタを調達しようと思ったのだけど…サイトの不具合で前回10ドルやそこらだった送料が56ドルとかになっていたので、さすがにその時は買うのを止めた。30ドル買うのに送料が56ドルって。2倍ですぜ旦那。

とはいっても、このまま使えないのはヒジョーに困るので、緊急で代替できそうなものをさがして、上海問屋で入手することにしたのが先週末。

そして昨日届いたのがこちら。一括85Wって嘘ついているBiXPowerのとは異なり、45W/60W/85Wそれぞれに対応したモデルが用意されているらしい。mCubeは65W出力なので60Wにした。というか、在庫有りが60Wタイプしかなかったので、そもそも他は選べなかった。

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上海問屋らしい、胡散臭さのプンプン漂うアイテムに仕上がっている。MacBookのCが大文字なあたりとか何の意味があるのか。もはやここまでくると誤植とかではなく、狙ってやっているに違いない。0012191

反対側のMagSafeコネクタは、BiXPowerのと違って、オレンジ/緑点灯のLEDがついているのが純正っぽく、なかなか良い感じ。コネクタ形状は初代MagSafeなので、MagSafe2は変換アダプタが必要。

なにはともあれ、まずは初期不良でないことを確認。ちゃんとチャージしてる。初期不良はなさそうだ。

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そうとわかれば、安心して破壊できる。Nothing to lose.

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Webで探しても誰も分解している人はいなくて開け方がわからなかったので、とりあえず先っちょをペンチでつまんで外してみたのだけど、どうやら先っぽからは分解できないようだ。失敗。

反対側は接着されていたようだったので、かなり強引にニッパーで破壊してようやくケーブルとご対面。オヤイデのDCケーブルに比べてなんと安っぽいことか。線がスゲー細い。自分はケーブルオタクはないけど、安いケーブルは安いなりの作りなのだとあらためて実感。

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まぁ特に難しい工作もなく、EIAJ#2のコネクタにつけ直して完成。なんかこうしてみると、最初からこういう製品だったみたいでなかなかいいじゃん。めがねコネクタがアレだけどさ。0012198

HyperJuiceから給電するための変換ケーブルも作った。前回調達したオヤイデケーブルを使ったので色が変だが、白いケーブルもなかなか売っていないのでここは仕方ない。EIAJ#2を受けて5.5mm/2.5mmプラグに変換してやればOK(HyperJuiceのDC出力側のコネクタは一般的な5.5mm/2.1mmではない)。0012204

最初からこれやってれば楽で良かったのになー、なんて今更。でも今回新たに調べるまで、上海問屋のMagSafeケーブルは存在を知らなかったんだよなー。普段からちゃんと情報収集しておかないと、だな。

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Innergie mCube SlimをMacBook Airでつかう Season 2


さて、前回はInnergieのmCube SlimをいかにしてMacBook Airで使うかということで、変換コネクタを次々につなげていくことにより、電気的には問題なく使えることがわかった。しかし実際に使ってみると重さが本家よりも重いという本末転倒な結果に終わり、当初の目論見であった「スリムでコンパクトなmCubeをMacで活用する」という目的が達成できていない。また、配線が見るからにぐちゃぐちゃで景観を損ねるため、放置すると近隣住民から苦情が上がる可能性も否定できず、このままでの実用化は難しいことが浮き彫りになった。

そこで今回は、いかにして本家Appleのアダプタ並みに軽くできるか、そして見た目をすっきりさせることができるか、を念頭に少しケーブルを見直すことにした。目標は本家AppleのACアダプタ(198g)。g単位の挑戦、ミニ四駆さながらの世界である。

めがねケーブル

mCube Slimには2本のケーブルがある。まず1つめはAC側のめがねケーブル。これは100VのACケーブルなので太く、しかもmCubeに付属のものだと1.5mくらいあり、実はmCubeの重さの相当な部分が本体ではなくここにある。DC側にも1mくらいケーブルがあることを考えると、デスクで使うには長すぎるので、思い切って10cmくらいにしたい。今回は市販されている中では一番短かったサンワサプライの20cmのケーブルを新宿ハルクのビックカメラで入手した。これ以外にも、ケーブル自体も取っ払ってコネクタだけにしてしまうパーツとかもある。これを使うのもあり。ただ、配置したときの形が自ずと決まってしまうので、実際に使う場所がある程度決まっていないとこのタイプは使いづらい。特にL字型は、ACアダプタにある程度厚みがないと本体が浮いたりする(mCube Slimには向かない)。

ところで本家AppleのACアダプタは、コネクタ部分が国毎に異なるため差し替えることができるようになっているのだけど、実は内側の形状はめがねコネクタだったりする。なのでこれを使うことも可能だ。色も白だし、mCubeにはこれを使えといわんばかりではないか。最初にケーブルを購入しておきながらなんだけど、当面これで行ってみようと思う。

Apple Connector

DCケーブル

2つめはDC側のケーブル。こちらは、変換コネクタの数珠つなぎをなくして1本のケーブルにしてしまうことに。長さ的にも1mもあればデスクで使うには十分だろう。

MagSafeの場合ただのDCケーブルではないので、こちらはBixPowerのC28の力を借りることになる。普通に2本の線をつなぐだけだと、「給電するけど充電できないケーブル」になってしまうので注意が必要だ(余談だけどApple Airline Adapterはそういう仕様なので、あれを買ってきて切断→mCubeにつないでも充電できない)。

ちなみに世の中にはすごい人がいたもんでMagSafe→MagSafe2コンバーターのコネクタに直接半田付けした上に充電制御まで解析して自前で組み込んでしまってるすご腕の方なんかもいらっしゃるが、これはちょっと自分の半田付けスキルではまねできそうにないので、パス。

そんなわけで、短い間でしたが、たいへんお世話になりました。またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

C28

DCケーブルは既存の不要になったACアダプタなどのケーブルを流用する手もあるけど、今回はオヤイデのDCケーブルを新調した。なにごとも1に見た目、2に見た目、3、4がなくて5に見た目。白いACアダプタから黒いケーブルってのはいかにも不格好だ。そこでmCubeの16Vランプと同色、緑のケーブルにしてみた次第。

mCubeのDCプラグはEIAJ#2の長さ11mmという特殊サイズだけど、11mmは秋葉で見た感じ秋月、千石、若松、マルツあたりには売っていなかったので、9.5mmの規格ものを入手。まぁものは考えよう、これでプラグ1.5mm分の軽量化だ。ミニ四駆で例えるなら、シャーシの丸い穴3つを取っ払ったくらいの効果があるに違いない。

なお、EIAJ#2は本来16Vとかで使う規格ではないので、PCのACアダプタで使うのは正直どうなの、って思わないでもない。それが故の11mmって長さなんだろうな(見た目は似ているけどEIAJ#2ではない、規格外商品なんですよ、っていうメッセージが込められている…と思う)。ちゃんとしたコネクタが見つかったらいつか差し替えたいところだ。

そんなわけで、とりあえずできましたよ俺専用DCケーブルが。

DC Cable

MagSafe側の外装はエポキシパテかなんかで自作しようか、それとも元々ついてたカバーを接着するか、考え中なので裸だけど。DCケーブルはかなり堅いので、このまま使っても基板に手で触れたりしなければ大丈夫。

通電/充電されることも確認。MagSafe搭載のMacを充電するためには電源の素性を明かす必要があるけど、BiXPowerのコネクタを経由すると「85WのMagSafeアダプタ」と虚偽の報告をしている模様。いいね!

Charging

コネクタの見た目は一旦おいておくとして、とりあえず完成したので緊張の重量測定タイム。
Total Weightおぉっ!キタ!キタ!197g!

めがねケーブル20cmにすると208gだけど、まぁ本家もめがねケーブルつかえば同様なので良しとしよう。実際これくらい持ち運ぶものが減ると、鞄の中がスッキリするというもの。

全体像はこんな感じ。

setup

ちなみに前回はこんな感じだった。だいぶスッキリした。

最終的な接続

本家に追いついただけ…?

そういうわけで、AC/DCケーブルを見直すことで本家並重量までの軽量化を実現した。実際には重さの大半はめがねケーブルなので、重量だけだったらめがねケーブルだけ差し替えれば変な改造はしなくていいんじゃね?って話でもあるのだが。

測定結果はだいたい本家のアダプタとほぼ同じ重量ということなので、目的は達成した。しかしほぼ同じということになってしまうと、本家と比べてみた場合に苦労の割にメリットは少ないように思える。でも、実はmCube Slimには2つの付加価値がある。

1つめは1.0A出力のUSBポート。iPadをつなげて充電しながらPC作業ができたりするわけだ。Apple純正の方もPlugBugという製品を使えば2.1AのUSB出力を1つ追加することができるけど、PlugBugの重さ69gの追加で合計267gほどになる。PlugBugは見た目がかわいいのも魅力だけどそれなりのサイズでもあるわけで、鞄に入れて歩くことを考えると少々躊躇するサイズだ(自分も持ってはいるけど、会社におきっぱなしにしている)。

しかもPlugBugは100-120Vにしか対応していないので、ヨーロッパやアジア地域の大半で使えないという落とし穴もある(MagSafeアダプタ本体は220-240Vにも対応している)。アメリカ以外への海外出張・旅行が多い人には、PlugBugはあまり向いていないので、そういう用途にはmCube Slim、いいと思う。

(2013/02/02更新: 全世界対応版が出たらしい)

2つめは対応電力の幅広さ。ここまで比較対象にしてきたAppleの純正アダプタは45W、MacBook Airで使われている一番小型のもの。だけどMacBook Pro 15などになるとこれよりも1ランク上の、60Wが求められる。mCube Slimは最大65Wまで出力が可能であるため、MacBook Pro 15にも理論的にはこのまま対応できるはずである。持ってないから試してないけど。BiXのアダプタも85Wって嘘ついているからこの辺は多分大丈夫だろう。60Wの純正アダプタは45Wよりももう一回り大きいので、それと比較するとなるとmCubeの優位は圧倒的。実はmCube SlimはMacBook Pro 15″ユーザー向けの究極の電源ソリューションなのかもしれない。

そんなわけで前回の研究室レベルの成果(?)から、今回は確実に実用化への第一歩を踏み出したといえよう。いやー、結構金使ったので無駄にならなくて良かった。

Innergie mCube SlimをMacBook Airでつかう Season 1

Innergieという会社が出しているノートPC用万能ACアダプターで、mCubeというシリーズがある。自分の知る限りではあまり流行っている気配はないのだけど、真っ黒の大きく野暮ったいデザインが横行するACアダプタの世界において、白く薄型軽量、1つのACアダプタでDCコネクタだけ変更すれば様々なメーカーのPCに使えるというのが魅力で、なかなかの良い製品だと思う。

mCube Slim自分はだいぶ前にmCube Slimを購入した。最近はMacしか使ってないけど、会社から支給される黒いゴミクズ…いや、仕事用のノートPCがあって、当時仕事に持ち歩いていたコイツのACアダプターが結構でかくて邪魔だったので、少しでも鞄が軽くなるよう、購入した。重さは150g。

最近はそのクズPCは文字通りスペックがクズ過ぎて全く使い物にならないので放置しているのだけど、mCubeは結構値段も高かったし、使わないでしまっておくのももったいないなぁと。それでふと、今使っているMacBook Airに使えないんだろうか、なんて思ったので調べてみた。

ちなみに結果から言うと、問題なく使えた。でも、個人的に試したら使えた、というだけであって使えることを保証するとか推奨しているわけではないので、まねする人は自己責任で。

Magsafeコネクタ変換

Macの電源供給で常に問題になるのが独自コネクタのMagsafe。正式にはAppleに上納金を納めてライセンスしてもらわないとこのコネクタを使った製品が出せないので、互換アダプタの類いは非常に少ない。

おそらくはそれに関連してだと思うのだが、mCubeにはMagsafeの変換アダプタがついていない。当然ながら、対応機種のリストにはAppleという言葉すら出ていない。しかし、ACアダプターなんて所詮交流を直流に変換して+と-の2極ケーブルで送り出しているに過ぎない。要はコネクタだけ変換すればあとは電圧だけあってればOKのはず。

そんなわけで汎用DCコネクタからMagsafeに変換する必要があるわけだが、これについてはBiXPowerのC28で解決した。HyperJuiceの充電を可能にするケーブルということで売られているけど、要するに一般的な外径5mm-内径2.1mmからMagsafeへの変換コネクタ(最近はact2でも売ってるみたいだけど、輸入代行にしてもあまりにもぼったくり価格なのでリンクははらない)。

mCube付属チップではAタイプが5mm-2.1mmなので、C28へはそれを使うことで接続できる。ちなみにC28は初代Magsafeなので、最新MacBookで採用されているMagsafe2を使う場合はさらに純正品のアダプターを挟む必要がある。

電圧チェック

ACアダプタの互換性を調べる際に重要なのは、文系なオレ様のきわめてテキトーな知識によれば、電圧と極性である。この2点があっていてコネクタ形状が一緒なら、差しても問題ない。ただし間違っていても責任は取らない。

Innergieの方は15-17Vでピンの方が+という仕様のようだ。

mCube Slim

ちなみにmCubeシリーズは18-21V供給が主流で、15-17V供給にも対応しているモデルは2、3種類なので注意が必要(mCube Slimは対応している)。真ん中のスイッチで切り替えると、上のランプの色が緑(15-17V)または青(18-21V)で点灯する。

Appleの方は本家のACアダプターを調べる。といってもMagsafeはどのピンが何の端子なのかよくわからないし、C28が変換してくれるから興味もないので電圧チェックは放置。スペック的には14.85V/3.05Aとアダプタに書いてあるので、その情報だけ参考にさせていただく。ピンの極性についてはHyperJuiceがあるので、これで調べればいいだろう。HyperJuiceが何Vでてるのかも気になるしな。

HyperJuice V16Vでピンが+。極性は一緒のようなので、コネクタ/ケーブルは改造いらなさそう。それにしても、正式にMac対応うたっているわりに、純正アダプタに書いてある数値と比較すると結構電圧高いねぇ。満タン充電だからまぁこんなものか。

mCubeはこんな感じ。

mCube Vあれ、mCubeのが純正ACに近い数値だな…これはラッキーだったと思うべきか。

というわけで、オレ様に調べられる範囲では互換性アリ、という判断になったので実際に接続してみたのが以下の図。純正のアダプタを差しているかのように問題なく使える。

最終的な接続

小型軽量なmCube Slimで、スマートな電源周りを実現!

…したのだろうか?

まとめ

とりあえずMacBook Air 11(2012)でmCube Slimを使うには

  1. mCube Slim本体
  2. BiXPower C28変換アダプタ
  3. Magsafe – Magsafe2 変換アダプタ

が必要。そして、一番重要なところなのだが、これだけコネクタ変換の努力をしているにもかかわらず、mCubeと必要な変換アダプタを全部持ち歩くと、重さは純正アダプタ(200g)の1.5倍(300g)くらいになるのである。

まったく意味がない!!!

しかしまだ望みはある。測定結果はケーブルの重量だけで140gなので、ここをもっと短い必要十分な長さのケーブルにしてやれば、純正アダプタとも対等に戦えるようにはなるだろう。140gを40g以内におさめるのは、かなり厳しいと言わざるを得ないが。

そういうわけで、明日は秋葉に軽くて短いケーブルを探しに行ってこようと思う(オイ