CODE Keyboard (Cherry MX Clear Switch)

昨年夏に少し話題に上った、CODE Keyboard。なかなか良さそうだと思ったのだけど夏の出荷分はあっという間に売れてなくなりオーダーを入れることができなかった。それで次回ロット分出荷待ちのメール通知を登録していたのだけど、先日ようやくモノが届いた。

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CODE Keyboardは現時点ではキースイッチの異なる2種類存在する。Cherry MX Clearと、Cherry MX Greenだ。昨年出荷されたオリジナルはCherry MX Clear Switchを採用していたが、今年に入ってからはClear Switchの入手困難からか、Cherry MX Green Switchに差し替えたバージョンも出荷されている。

ただMX GreenはCherry MXの中でも比較的重いスイッチらしいので、Real Forceほどではないけど軽快なタッチを求める自分は、あえてClearスイッチが出てくるのを待つことにした。どうせ買うなら、自分の使い慣れたALPSオレンジ/ピンクと感触が似ている方がいい。

でも、どうやらClearって本当に入手困難なスイッチらしく、半年も待つことになった。ちなみにGreenモデルは今でもフツーにオーダーできる。

値段はUSPSで配送料$50くらいとられて本体と併せて約$200くらい。海外からキーボードを買うといつも結構いい額になってしまうのは、1/4位が送料だから、っていうところがいつも残念。

とりあえずパッケージ

パッケージは白色に薄いグレイで文字の入ったシンプルなもの。

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この箱はMatiasのmini tactile proと同じくらいの小さなものなのだけど、配送はこれよりも一回り、いや二回りくらい大きいダンボールに入ってくるので、最初に荷物を受け取ったときにはどれだけ巨大なキーボードなのかと不安になってしまった。開けてみればなんのことない、日本でおなじみの過剰包装で、衝撃吸収剤が大量に入っているだけだった。そんなことしなくていいから送料安くしてほしいなぁとか思うわけだけど、日本人は箱つぶれとかにうるさいから気をつけろ、とかいう感じなんだろうか。

この商品が量販店の店頭なんかに置いてあるとしたら、このデザインは地味過ぎて目立たないだろうけど、通販しかしないならこういうデザインも効果的。関係ないけど一時期のMicrosoftがiPodのパッケージをリデザインしたら、みたいな話を思い出した。code02

外観など

確かめたわけではないけど、本体は見た感じFILCOのMajestouchとそっくり。どうも同じOEMものっぽい感じだ。ちょっと検索したところ、CODE KeyboardのベースになっているWASD KeyboardはCOSTARのOEMだというだけど、なるほど、確かに見た目まさにこれだ。

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で、右下にFILCOとかプレートつけたら、多分Majestouchにしか見えない。なんかそこらで購入できるキーボードと大して変わらないって考えちゃうとガッカリだから、これ以上は考えないことにする。

これはテンキーレスモデルだけど、ほかにテンキー付きのフルキーボードもある。値段は$5.00しか変わらないので、純粋にレイアウト的にテンキーがほしいかどうかで決めればよい。

横から。最近のキーボードに多いかなりフラットな並び。個人的には、大昔のキーボードに慣れちゃっているので、もうちょっと大きくカーブを描いている方が好み。code04

キーボードのケーブルはUSB Micro B。ケーブルの取り回しは後方3カ所、左右1カ所ずつの計5カ所から選べるようになっている。

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足を立てたときと畳んだときそれぞれのためにフロント側のゴム足がついているのはおもしろい。でもいつも疑問に思うのだけど、こんなフラットなキーボードを足を立てないで使う人っているのだろうか?

キートップ

こうして近づいてみると…残念ながら特に高級感あふれるキーボード、とかいう感じではない、割とフツーのキーボードだった。期待のしすぎは禁物である。

code07キートップはABSで、白色の光を通すものにつや消し黒色塗装がしてあるみたい。文字をキートップに印刷しているわけではないので、長年使っても文字がかすれてくるといったことがないのは一つのメリット。でも使っているうちに表面がツヤツヤになってくるのは避けられなさそう。交換用キートップを販売してほしい。Cherry MXなのでサードパーティー(?)の様々な交換用キートップが使えるというのはあるだろうけど、バックライト透過タイプはあまりほかに例がないので。

OSキーには刻印がなく、Mac用でもWindows用でもない中立的な印象だけど、なんか味気ない。OSキーはDIPスイッチで無効化することもできるので、Windowsキー氏ねとか思っている人は無効化することも可能。ちなみにWindowsとMacではOSキー位置がALTと逆の位置にあるわけだけど、これもDIPスイッチで逆転できる。そのためかどうか知らないけど、キートップを外すための工具も付属している。そういえば、職場でその作業をするためキートップを外していた時に、「あ…壊している…」って言われた。いや、全然壊してませんから…

上から眺めていたら、あちこちのキーにバリが残っているのに気づいた。しかもかなりでかいw。これじゃヘタクソな人がつくったプラモデルみたいだぜ…

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Cherry MX Clear Switch

MX Clear Switchは想像していたよりもバネの力が少し強いけど、まぁ許容範囲。ALPSオレンジ軸同様に押し下げ始めたところに軽いタクタイル感がある。リニアタイプが好きな人には向かない感じの感触。

メカニカルキースイッチなので、実際カチャカチャいう音がどの程度なのかと心配していたけど、幸いこれはほとんど気にならないレベルだった。職場なんかに持ち込んでも誰もメカニカルスイッチのキーボードだとは思わないのではなかろうか。むしろ、静かすぎてリターンキーやシフトキーについているスタビライザー(金具)のシャカシャカ言う音の方が気になるレベル。WASD Keyboardでは静音化するためのゴムリングなんかも扱っているけど、特にそういうアイテムを取り付ける必要性は感じなかった。まぁ、あくまでも普段からメカニカルキースイッチのキーボードしか使っていない人の意見ですが。

LEDバックライト

MX Clear Switch以外でほかのWASDキーボードと劇的に異なる点、それは白色LEDのバックライト。キートップは文字が透過するようになっている。明るさはFn+F11で7段階、Fn+F12でOFFと8段階から選択できる。
code05バックライトはMX Clearのスイッチが光るわけではなく、スイッチの上にLEDが配置されているだけ。キートップが小さめで隙間がきっちり埋まっていないこともあり、キーの文字よりも隙間がより強力に光っている。デザイン上狙っているのかこうなっちゃっただけなのかよくわからないけど、ちょっと格好悪い気がする。ベースの鉄板が白色というのも良くないような。

Fnキー

最近のキーボードではよく見かけるFnキー。少ないキーでより多くの機能を提供するために使われることが多い。CODE Keyboardにもついているけど、これは右下にあるApplicationキーと排他での利用となる。Dipスイッチで切り替えるとApplicationキーがFnキーとして動作するようになる。バックライトの調整やマルチメディアキー(再生、一時停止、停止、戻し、早送り、ボリューム+ミュート)が使える。その代わりにApplicationキーは使えなくなるので、Windowsで使う場合は悩ましい選択かもしれない。

このFnキーは名前こそ同じだけど、MacBookとかにあるキーボードのFnとは違う動作なので、Fキーの挙動を変える目的(F1-15キーと、LCDの明るさ調整をしたりMission Controlを呼んだりする機能の入れ替え)では使用できない。あくまでもバックライトとマルチメディアキー専用。この辺はMac、Windows用それぞれある程度特化して作っているMatiasなんかだとちゃんとカバーされているので、なんでもかんでも汎用化するのがいいとは限らないものだと実感したりする。

KVM切替器で使えない…

機能的なところで一番残念だったのが、KVM切替器を入れている職場では使えなかったということ(もともとデスクスペースの狭い職場用に買ったのに…)。KVM切替器はConnect ProのDDMを搭載しているUD-12+を使っているのだけど、ホストPCからバスパワーでつかっていてACアダプタを使っていないので、おそらく供給電力が足りないのだと思う。切替器につなぐとバックライトが点滅を繰り返すだけで、切替器にも認識されない。

こういうときはデバイスをセルフパワードなUSBハブにつけると動いたりするモノだけど、切替器にキーボードとして認識してもらわないとホットキーでの切替ができないから、これもなし。切替器にACアダプタをつなげば使える可能性もあるけど、すでにコンセントも埋まっているし、自宅でつかえばいいか、と考え直して結局CODE Keyboardは自宅のiMacとつなげて使うことにした。

全体としては

なかなかいいんじゃないかと思う。Cherry MXの耐久性とかが気になるところではあるけど、壊れないようならもう一台くらい予備で買っといてもいいかな。Matiasのキースイッチは使い始めて数ヶ月でチャタるようになってきたので、ALPSスイッチを移植する以外ではもはや使う気がしないのだけど、CODE Keyboardはそういうことがないことを期待したい。

Matias mini tactile pro meats ALPS orange switch – Season 1

Matias Keyboard

Matiasはカナダでメカニカルスイッチのキーボードを販売しているブランド。どちらかというとMac界隈で知られたブランドで、日本ではややマイナーだけど、ダイヤテックが販売を代行しているので、国内でも全部ではないけど一応入手できる。もちろん、Matiasのオンラインショップで発注すれば、日本にも送ってくれる。

Matiasの最近のキーボードは、基本的にMatias tactile proの流れを汲むもの。ALPSのキースイッチに魅了されたCEOのEdgar Matias氏が、ALPSのキースイッチ生産終了の知らせを受け、最後に製造されたALPSスイッチをごっそり買い占め、Apple Extended Keyboard IIのようなフィーリングのUSBキーボードを作ったというのが初代tactile pro。デザイン的には、Appleの昔のPro Keyboardを模している。自分は持っていないけど、Webの記事なんかをを見ている感じでは結構評判も良かったようだ。

しかしその後はALPSスイッチが入手できなくなったこともあり、別の「似た」スイッチに切り替えてメカニカルスイッチのキーボードを作り続けている。だから現在ラインナップされているtactile proは名前や見た目こそ似ているけど、残念ながら初代tactileとは別物。

mini tactile pro

そんなMatiasから、テンキーを省いたmini tactile proが登場したのが昨年の初め。Mac向けキーボードも「小型」だけに絞ればApple Wireless Keyboard (アルミ)とかLogitecとかHHKとかそれなりにいろいろ選択肢があるけど、メカニカルキーボードとなると案外なかったりする。見た目的には自分のほしいサイズのキーボードだったし、ちょうどALPS以降のスイッチがどの程度のものなのかにも興味があったので、あまり期待はせず昨年試しに買ってみた

使ってみると感触はALPSスイッチとは全然違ったけど、デザインとかキー配列は現代的でなかなか良く、全体としてのバランスはそんなに悪くなかった。右端の方のキーレイアウトは好きではないけど、よく使うキーをうまく狭いスペースに配置しているし、全く入力できないよりはいい。Fnキーを組み合わせればAppleのキーボードで使えるボリュームや明るさの調整なんかもできるし。

でも、キータッチに関しては、ちょうどCherry青軸のようなしっかりした重めのタッチで、音もカチャカチャと安っぽい音がするのが次第に気になるようになってきた。致命的とかではなかったのだけど、結局使い慣れたAppleのM0116、通称Keyboard Iに戻ってしまった。

Back to Apple Keyboard I

Apple Keyboard IはALPSピンク軸採用で、Appleのメカニカルキーボードの中でもタッチは最高と言わるモデル。メカニカルスイッチ特有のカチカチではなく、どちらかというとスコスコという感触。変に力をかけなくても自然にキーを押し下げることができ、吸い込まれるようにスッと沈む。

しかしキーの配列がかなり変態向けで、F1-F15やDelもないのでVMwareやRemote DesktopでWindowsを使うには少々不便。~とか¥の位置もスペースキーの隣とかだし(これはこれで慣れると案外使いやすいのだけど)。それにUSBで使うにはiMateのように、今は既に製造終了しているUSB変換アダプタが必要になる。今風に使うにはいろいろ不便の出る品であるのは間違いなく、キーの感触をとるか利便性をとるか、あちらを立てればこちらが立たず。

Matias meats ALPS

そんなわけでmini tactile pro、デザインはなかなかいいんだけどキースイッチはやっぱイマイチだなー、本物のALPSだったら良かったのにー、とかかねてより思っていたわけだけど、Webを見ていたら、偽ALPSスイッチをALPSの本物で差し替えるという乙な改造をされている方を見かけた。

それをみて思い出したんだけど、mini tactile proのスイッチ、見た目ALPSにそっくりなのだ。ほら。

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こちらが拡大写真。
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こちらがALPSオレンジ軸。全く同じ顔をしている。裏の足も同じ間隔で生えているし、プラスチックのケースも同一形状。差し替えられる、確信した。
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ちなみにこのオレンジ軸はApple Extended Keyboard I (初代)のもの。一つだけ色が白いのは、プッシュ式のCAPSロックだから。ALPSスイッチの中にはLED付きのものもあるけど、Appleの場合キーボード本体に専用のLEDスペースがあるので省略されているものと思われる。

Extended KeyboardのLEDはこれ。右上に3つ緑LEDが並んでいる。この頃のAppleの拡張キーボードは、F1-F15キーの列が軸を縦方向にしているところも興味深い(困ったことにそのせいで、移植先でキートップが流用できないんだけど)。
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まぁそんなわけで、思いついたときに手元に材料がそろっていたので、Matias mini tactile proキーボードのALPS化作戦が始まったわけであります。ちなみにApple Extended Keyboard Iってものすごく希少品で、本来ぶっ壊すとか論外なんだけど、こいつはヤフオクで3000円くらいで手に入れた、かなり変色したものだったので、まぁいいかなぁと。一応、保存用にはもう少しきれいなのが、ちゃんと1台とってある。

いざ、移植

実際の移植作業は、半田吸い取ってパーツ剥がしてつけ直すだけ…なんだけど、最初はMatiasキーボード初分解でどういう構造なのかさっぱりわからなくて、まずMatias側で軸を全部抜いてしまった。しかしこれをやる必要は全くないので、良い子は真似しないこと。
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しかも、これをやるとスイッチの端子部分(写真で各スイッチの奥に見える銀色いパーツ)が曲がってしまって、使えなくなることが多い。ALPSスイッチの場合ここは絶縁板と板バネの合体したパーツなので、余程バカやらないかぎりは壊れない。Matiasのはただの薄い金属板なので抜き方を間違えると即アウトである。

あと、半田づけし直さなくても軸の入れ替えってできるんじゃないかと最初は思っていたのだけど、これはできなかった。表向きは同じ形をしているけど、先の接点の話のように中身はだいぶコストダウンされちゃっていて、別物。同じなのは外観の形状だけだ。当然ながら、ALPSスイッチ同士なら、中のパーツを差し替えれば半田を剥がさなくても軸の交換が可能である。そんなわけなので、次やるときはこんな無駄な作業しないで、いきなり半田吸い取ることにする。

徹底分解後のMatias mini tactile pro。写真撮るタイミングが遅れて、すでにALPSスイッチが2つ載っているけど、細かいことは気にしてはいけない。
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基板はスイッチを取り付けるベースの1枚に、アップストリームUSBポートを追加するドーターと、ダウンストリームUSB2ポートの基板という構成。どうやらこのドーターボードを差し替えることで、laptop proとかmini quiet pro化することができるようだ。laptop proに無意味なUSBポートがついていることも、これで納得がいく。

試しに一つだけのせたALPSスイッチ。何の改造もなく、素直に乗ってくれた。この状態でUSB接続したところ、フツーにMatiasキーボードとして認識され、キー入力できた。スバラシイ!Matias GJ!

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しかしスイッチ自体は勢いで外したものの、この空いているスロットすべてにスイッチをのせて半田付けしていくというのは結構気が遠くなるというか…フルキーボードでないとはいえ、約90個ある。

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根性で載せ替えた。載せ替えたあと一人ではしゃぎすぎて写真を撮るの忘れちゃって、キートップを半分くらいつけたところで我に返ったので、なんかやけに中途半端な写真を1枚パチリ。
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伝説のALPSオレンジ軸on Matias mini tactile pro。スイッチ単品で押しているとMatiasもALPSも大して変わらないなぁ、とか思うのだけど、実際にキートップをつけてタイプしてみると全然別物。メカニカルスイッチは奥が深い。R0012487
一度くみ上げてからテストしていたら、4つほど打てないキーがあることが発覚した。組み直す前にテストをするべきだった。いや、そもそもALPSスイッチを外した時点でスイッチが壊れていないかテストするべきだった。Apple Extended Keyboardもかれこれ20年以上前のものなので、いくら頑丈なALPSスイッチとはいえ、へたっているものもたまには混じっている。幸いExtended Keyboard側はまだ10個以上スイッチが余っていたので、別のキーをはずして差し替えることで事なきを得た。

せっかくなので壊れているスイッチを分解。いろいろなサイトで公開されているけど、上下のケースと、キーを押し戻すスプリング(中上)、タクタイル感を出すための板バネ(左下)、スイッチ(右下)、そして軸(中下)という構成。
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スイッチは金属部分が絶縁板を押すことで、2枚の金属板が触れて電気が流れるという構造。壊れたスイッチは、金属部分の折り曲げを強くすることで反応が良くなるスイッチもあれば、全く反応がないものもあり故障の原因はちょっとよくわからない。コテを長時間当てすぎて絶縁板が溶けちゃったかな…

部品を組み立てると、こんな感じ。よく考えたよなぁこんな構造。R0012494
かくして、見た目は依然と何も変わっていないけど、フィーリングだけApple Extended Keyboard IからうけついだALPSオレンジ軸を継承した、俺様的、夢のキーボードが1台組み上がった。
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これは正直、かなりいい。そろそろCODEキーボードのCherry MX Clear版がオーダーできるようになるらしいと聞いているので買おうか迷っていたけど、どっちかというとmini tactile proとALPSスイッチをもう1ペア確保してもう一個作った方がいい気がしてきた。

ADB Keyboard Collection

ふと、俺いったい今までどれだけADBキーボード買ったんだろう、と思って棚卸ししてみた。

ちなみにADBはApple Desktop Busの略称で、USB普及前のApple製品で使われていたキーボードとかマウスをつなぐためのインターフェース。デバイスのデイジーチェーンとか、その考え方はUSBにもいろいろ応用されているらしい。GriffinのiMateを使えばUSB接続で使えるので今のPCとでも問題なく接続できるのがポイント。

棚からはこんな感じで箱付きの品が出てきた。実は箱がないやつもごろごろ転がっているけど、きりがないのでそいつらは省略。

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左二つは

  • GS Keyboard
  • Apple Keyboard I Rebuild (今回入手したもの)

右側は上から

  • Apple Extended Keyboard II (JIS、Made in Mexico)
  • Apple Extended Keyboard II (US、Made in USA)
  • Radius Extended Keyboard
  • Apple Keyboard I (これについては前に書いた)

たくさん買ったなぁ。Apple Extended Keyboard IIなんか、これ以外に箱なしのがまだ2つか3つ転がってる。この先いくらほしいと思ってももう新品は買えないものだから、いざというときのためにストックしておくのは大事だと思っていたんだけど、今はExtended Keyboard IIにはそれほどこだわりがないので…こんなにたくさんいらんなぁとか…

本当はこれらがかすんでしまうような、もっとすばらしいキーボードが出てきてほしいんだけど。コスト的に難しい面はあるのだろうけど、受注生産の高級キーボードとか、やれば結構売れると思うんだけどなぁ…

GS Keyboard (Original, Made in Japan)

GS KeyboardはApple II GSのキーボードで最初のADB Keyboard。台湾製と日本製、それぞれのオリジナルとリビルドという組み合わせで4タイプあるらしいけど、これはオリジナル日本製。
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日焼けはかなり少ない方だとは思うんだけど、こうして写真撮ってみるとそれなりだ。これとは別に台湾製のリビルド品を持っていて、キーボードとして使うときはそっち、この日本製は観賞用(箱にしまって永久保存しているだけ)。傷も少なく手放したくない至高の一品。

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Radius Extended Keyboard

これは今となっては結構珍しい、radiusのキーボード。radiusといえば90年代はMacの周辺機器を山ほど作っていたメーカーで、Appleが迷走してMacOSをサードパーティーにライセンスしていた時代にはMac互換機も作っていた。これはその互換機用のキーボード。

Apple Extended Keyboard IIにかなりデザインが似ているので、ガワが違うだけで中身一緒なのでは?と思ってしまうがそんなことはなく、Apple Keyboard II(標準キーボードII)と似たフニャペタキータッチの極めて残念な品に仕上がっている。ただ、radiusのロゴは個人的にはかっこいいと思っている。物珍しさに落札してしまったけど、多分この先も使うことはないだろう。

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Apple Extended Keyboard (US, Made in USA)

ADBキーボードとしてはかなりメジャーでそこそこ人気もあったExtended Keyboard II。ALPSのメカニカルスイッチだけど静音化されたモデルらしく、あまりガチャガチャ言わないのが特徴。感触もKeyboard Iや初代Extended Keyboardには及ばないけど、なかなか気持ちよいもので、個人的にはCherryとか使うくらいならこれのが全然いいと思っている。メカニカル特有のカチャッていうほどよい感触はあるんだけど、初代Extendedのスコーンと落ちるようなスムーズさがないのが惜しいところ。あえてCherryでいうなら茶軸あたりが近いかな。

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拡張キーボードは生産されていた期間が長いせいか、パッケージングがかわったり生産国が代わったりしている。これは初代のMade in USA。Made in Mexicoの方は結構数が出ているのだけど、初代でこれだけきれいなのは、最近はなかなか出てこない。これも我が家では永久保存版。

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Apple Extended Keyboard II (JIS、Made in Mexico)

こちらもExtended Keyboard IIだけど、キーに日本語の印刷が入っているJIS版。JISといってもこの頃のAppleのキーボードはプリントされている内容が異なるだけで、配列自体はUS配列だったりするので、USキーボード派も違和感なく使えたりするってことで持っている。日本語の印刷されたキー自体は正直、ダサいといわざるを得ない。

 

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箱は割と最近のApple製品(といってもPowerPC 60xとかのころ…)でよく見た段ボールに黒印字のもので、本体はMade in Mexico。この辺の違いはJIS版だからとかではなく、単に製造時期がADB時代末期のころだったからだと思う。

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個人的にはMade in MexicoでもUSAでも、大きな違いは感じない。どちらも非常に気持ちいいキータッチ。このあたりがAppleのキーボードとして到達した一つの完成形だったと思う。机にスペースさえあれば今でも使いたいキーボードの一つ。

 

そんなわけで、ADBキーボードコレクションでした。今年はMatiasのキーボードを2つ試したくらいだったけど、来年も変わったキーボードを見つけたら、いろいろチャレンジしていきたいな。

Apple Keyboard I (Rebuild Version)

My Keyboard持ち込み

最近プロジェクトルームで流行っている(…と思っているのは多分ごく少数の人たち)のが、ノートPCで作業しているから不要なのに、「わざわざ」マイ・キーボードを持ってくる、という活動。

元はといえば、客先で提供されるPCについているキーボードのレイアウトが嫌でLenovoのTrack Point付きスペースセーバーを使っている人たちが2、3名いたのが始まり。Fnキーの位置ってベンダーによって結構違っていたりするのでその辺とか、あとはThinkpad依存症の人たちはTrack Pointがないと嫌だとか、そんな理由だとか。

キーボードにそれなりにこだわりのある自分も「じゃぁ、せっかくなので俺も」って感じでMatias Laptop ProとかApple Keyboard Iとかをもっていって使っていた。すると今度は隣の人が2万円超もする現代の高級キーボードReal Forceをもって現れ、キーボードの良さと重要さを熱く語ったところ、今度はPMがMajestic赤軸を持って登場…というのが今までの大まかな流れ。そして来年はついにUnicompの人がくるとか。HHKあたりが来るかと思っていたのに超想定外な方面からのアプローチで、なんというか、来年も楽しくなりそうなプロジェクトである。

リビルド品?

…と、本筋とほとんど関係のない前置きが終わったところで本題、Apple Keyboard Iのリビルド品。ヤフオクに出ていたので落札してみた。先に書いたとおり職場にKeyboard Iを持って行ってしまったので、自宅で使うためにもう1個ほしいなぁとは思っていたのと、Keyboard Iのリビルド品って初めて聞いたので興味本位で。

今回落札したのはサービスパーツの箱付きで、キーボードカバーまで付属のお得な品。12/25、1年がんばった俺様に届いたクリスマスプレゼント(…なのか?)。

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Appleのキーボードでリビルド品と呼ばれているのは、オリジナルのAppleが出荷していたものに、デコボコのある特殊な塗装をしてあるモデル。この頃のプラスチックは光にさらされて時間がたつとすぐに焼けてきて汚い色になってしまうので、それを少しでも再生するためにやっていたのだと思うけど、自然な塗装なので、知らない人がみてもそんな処理がされているとは多分気づかないレベル。

004オリジナルと並べてみるとこんな感じ。写真がヘタクソなのでなかなかうまく写らない…右側がリビルド品。どちらもザラっとした感触ではあるのだけど、リビルド品の方が模様が大きくデコボコも大きい。GS Keyboardのリビルド品はヤフオクでもかなりよく見かけるのだけど、Keyboard Iのリビルド品は今まで聞いたことがなかった。結構レアものだと思う。

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スペースキーは残念ながらかなり焼けてしまっているけど、ほかはとてもきれい。前オーナーもきっと大事に使っていたのだと思う。きれいな、そして貴重な品を譲っていただいて感謝感謝。
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やっぱりこのキーボードは俺的No.1。Functionキーがない以外は完璧。スペースキーの焼けはO’reillyのなんかに出ていた漂白剤→紫外線でかなり白さを再生できるという噂も聞くので、そのうちダメ元でやってみようかなぁ…003

並べてみた。左が以前落札したスペースキーも含めほとんど変色のない超美品(観賞用)、右が今回落札した品。どちらがどうというより、ちょっと色合いが違っているみたい。005

まぁそんなわけで、ちょっと珍しい品を手に入れたので自慢したくて書いてみた次第。やっぱりApple Keyboard Iはすばらしい。

Matias Laptop Pro

先月はじめにMatias mini tactile proが届いてから、まだいくらも経っていないのだけど、Laptop Proも買ってみた。

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mini tactile proが最高というほど気に入っているわけではないのだけど、やはり職場のキーボードをなんとか改善したく、mini tactile proが騒音的に無理でもLaptop ProならまぁギリギリOKなんじゃないか…そんな淡い期待とともに購入してみた次第。

Matias Laptop Proは見た目はほぼmini tactile proと同じだが、以下の点が異なる。

  1. quiet proをベースとしたテンキーレスのミニキーボード
  2. 静音性を重視したメカニカルスイッチを採用
  3. Bluetoothによるワイヤレス化。バッテリー内蔵で充電はUSB経由
  4. カラーリングはシルバーフレームにブラックキー
  5. USBポートが3つついているが、本体充電中にUSB側に接続したデバイスを充電できるだけで、コンピューターとはつながってない
  6. 値段が高い

こんなところだ。共通するのは

  1. テンキーレスのコンパクトキーボード
  2. 賛否両論の記号満載のキートップ
  3. 値段の割に安っぽいルックス

こんなところか。

外観など

こうして見るとなかなか渋い色合いに見えるけど、これはたまたま写真がきれいに写っただけ。安っぽさのぬぐい去れない銀色塗装のプラスチックに、黒いキー。最近のMacにはマッチするカラーリングかもしれない。これが本当にアルミ素材とかだったらかっこいいのにな…02

全体像。mini tactile proとはケーブル不要なのが見た目には違うけど、手触り等は全く一緒。好みの分かれそうな右の方のキー配置とかも。03

パーツは明らかにmini tactile proの流用で、フレームはUSBの穴のあいている位置まで完全に一致。試してはいないけど、その気になればmini tactile proとLaptop Proの中身を差し替えたりすることは容易にできるだろう。

ただ、Laptop ProにはLEDが内蔵されていて本体を透過して光るので、mini tactile proと入れ替えてしまうと電源/ペアリングのLEDが見えなくなる。quiet proは黒一色か銀色で色を選べるのにLaptop Proに黒モデルがないのは、多分このLEDが黒だと透過しないためだと思う。

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LEDは電源投入時オレンジに点滅し、電源ボタン長押しのペアリング時は青色に点滅する。でも3、4回点滅した後すぐに消えてしまうので、今どういう状態にあるのかが、もの凄く分かりづらい。ペアリングするのは最初だけとはいえ、もう少しわかりやすいインターフェースにできそうなものだけど。

なお、最近のこの手のキーボードは複数のマシンとペアリングしておいたりできるものもあるけど、Laptop Proの場合は最後にペアリングした1台しか覚えてくれず、複数台をスイッチで切り替えるような使い方は残念ながらできない。

横から。mini tactile proと一緒。Functionキーが低いところとかまで。

07高さ調整の足は透明。これもmini tactile proと共通。キーが黒いから見えづらいですね、写真ヘタクソですみません。

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存在意義がよくわからないUSBポート

Laptop ProはUSB接続ではないのだから本来必要ないはずなのに、律儀にUSBポートがmini tactile proと同じ位置についている。mini tactile proでも思ったけど、3つもいらない。しかもLaptop ProのUSBは充電専用だから本当に意味がない。Jobsじゃないので、ねじ穴をなくせとまではいわないけど、ロゴとか機能的に必要な穴とかは本当に必要な、最小限のものだけに絞ってこそ、いいデザインになると思うんだよね。その辺はちょっと惜しいデザインだと思う。

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Bluetoothキーボードで他のデバイスをUSB充電できるというのは、初めて聞くと意味不明なんだけど、要するにキーボード本体をUSB充電している場合にのみ、ほかのデバイスをあいているUSBポートに接続しておくと一緒にUSB充電ができる、という話。

んー、話としては理解したんだけど…そんな使い方する人いるのかな?充電していたつもりがよく見たらケーブル刺さってなかったとか、悲しくない?常時USBケーブルつないでおけばいいのかもしれないけど、それじゃBluetoothの意味ないよね?

そして当然のようにアップストリームのUSBポートもいらないはずなのだけど、ここには白いスイッチが割り当てられている。Bluetoothだから電源ON/OFFスイッチが必要で、ここにそれを割り当てたワケですね、うーん、ダサい。そもそもこれ、USB micro Bの大きさなので、指で押すには小さすぎるのだけど、なんで右か左のUSB A部分を電源ボタンにしなかったのかな。
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バッテリーは内蔵式で、先にも書いたとおりUSBで充電を行う。この充電に使用するのが、micro Bが電源スイッチでふさがれていることから想像できるかもしれないけど、USB Aオス-USB Aオスという変態ケーブル。一応製品に付属してはいるんだけど、かなり長いケーブルなのでもっと短いのが欲しい、といったときに、そこらではなかなか代替品の買えないこのケーブル。USB micro Bという都合のいいポート用に穴があったのに、何故それを使わないのかなぁ。ここはどうみても電源スイッチと使い方が逆だと思う。

静音メカニカルスイッチ

quiet pro直系の静音性が売りのキースイッチについては、確かにかなり静かで正直、メカニカルキーボードだといわれないと気にならないレベル。自分の判断基準では、職場に持ち込んでも特に怒られることのないレベル。実際職場ですでに1週間ほど運用しているけど、今のところ周りの人は俺様のキーボードが変わったことを視覚的にしか認識しておらず、「カチカチ賑やかだね」などと言ってくる人は幸い一人もいない。

ただしその代償として、カツカツした、いかにもメカニカルキーボードです、という感触はなくなっている。見た目こそ似ているけど、キータッチに関してはmini tactile proとは完全に別物と考えた方がいい。Matiasのmini系は正式にはまだこれから日本に入ってくるところみたいだけど、ベースになっているquiet proとかなら新宿ビックカメラの店頭にでも並んでいるくらいなので、キータッチが気になるなら、近所の家電量販店とかで事前に試してみるのが吉。

そんなわけでmini tactile proとは結構タッチが異なるキーボードなのだけど、カチカチいわない分、それほど力をかけなくても打てるので長時間使っていても疲れず、案外いいキーボードかもしれない。もう少しApple Keyboard Iみたいにスコーンと気持ちよく沈んでくれると完璧だけど。最初に店頭でquiet proを触ったときは、このタッチはダメだと思ったけど、それなりに使ってみると案外これはこれでありって気がしてきた。

そんなわけで、しばらくの間自宅=mini tactile pro、職場=Laptop Proでいってみる予定。総評としては、悪いもんじゃないけど、内容の割にかなり割高な感じがするので物好きな変人にオススメしたいキーボードだ。

Matias mini tactile pro

今日は起きたら頭が痛かったので、会社をサボって休んでMatias mini tactile proを受け取ることにした。好きなこととはいえ土日も仕事やってるんだし、調子の悪いときにたまに休んでも罰も当たるまい。今もまだ頭痛い。

配達は突然に

なぜかMatiasの「台湾の工場から出荷されたよ」メールの翌日に突然、日本郵便から配達された。いくら台湾が近くても、国際郵便は1日で届かないだろ〜。どんなタイミングでメール送っているんだ、あんたらは。

2013-08-08-12.09.28

mini tactile proは2013年3月にその存在をWebで知って即オーダーした。しかし当初5月といわれた納品は何の連絡もないまま6月、7月と勝手に延期され、もう手に入らないのではないかと思った頃、順当に8月に延期された。どうせこのまま9月に延期するのだろう、と思っていたところで想像していなかった8月1週目の配達。もうちょい運営をしっかりやってほしい。延期している間も一度も連絡ないし…

tactile pro

mini tactile proのベースは、Matiasの主力製品であるtactile pro。テンキー付きのフルキーボードで、ボンダイブルーなブラウン管iMacの頃のAppleのキーボードに似た形状、特に上部の左右両端にUSBデバイスをデイジーチェーン接続するための端子がついているあたりはGS Keyboardあたりからの伝統。

tactile proがなかなかよさげなのは以前から知っていたし、今は日本でも割と簡単に手に入る。でもAppleのKeyboard IとかGS Keyboardなんかと比べるとかなり大きくて邪魔くさかったので、ずっと手を出さずにいた(初代はALPSのスイッチだけどそれ以降は似ている別物ってことでプレミア感もなくなっていたし)。

そこに来てこの小型モデル。結構これを待っていた人は多いんじゃなかろうか。mini tactile proは最近プログラマーが16進ダンプとかを入力しなくなった、のが理由かどうかは知らないけど、tactile proからテンキーを省いたコンパクトモデル。ただ、コンパクトといってもHHKなんかと比べるとかなり大きい。やはりこの辺はアメリカ感覚なコンパクト、だと思っておいた方がよい。あ、Matiasはカナダの会社だけど。

いざ開封

本体ももちろんだけど、箱もコンパクトでいい感じ。キーボード以外にUSBケーブルが入っている。予想に反して色が銀色で、本体と明らかに合ってない感じがしたので使わないけど。
2013-08-08-12.10.34

テンキーをすてて、カーソルキーとPage Up/Down、Foward Deleteを右端に無理矢理詰め込んでいる。率直に言って美しいレイアウトとは言いがたく、もうちょいなんとかできなかったのか(特に右の方)と思うが、よく使うであろうキーを隙間にがんばって詰め込んだ努力は買いたい。さらにカーソル右上のFnキーと組み合わせることでPage Up/DownがそれぞれHome/Endになる。カーソルキーにはFnの組み合わせでF13〜F15とCDイジェクトが割り当てられている。
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キーの文字はレーザー刻印だとか。若干ピンぼけしたように見え、特に美しいということもないんだけど。各キーの右上にはOptionキーの組み合わせで入力できる特殊記号が書かれているが、余計なものが印刷されておらずすっきりしているのが美しいとされることも多いUSキーボードを考えると、これは好き嫌いがはっきり分かれそう。

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全体像はこんな感じ。上にUSBポートが飛び出している関係で、縦方向に結構スペースをとる。最近はUSBの入力デバイスって減ってきているし、無理にキーボードからデイジーチェーンする必要ないと思うんだけどなぁ。マウスをつなげたかった昔ならわかるんだけど。このスペースを削って完全な四辺形にする方がデザインとしてはいけていると思うんだけどね。

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横から。このままだと平たすぎて使いづらい。
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足が裏に2つついているので、それでたたせるとこの形。これでやっと普通のキーボードって感じ。多段階で調整できるともっといいと思うんだけど、残念ながらON/OFFの二択。キーはAppleの昔のキーボードのようにカーブを描いているけど、よく見ると一番上の列のFunctionキーだけ引っ込んでいてなんか変。ここだけ基板が別なのかなぁ。あまり使わないからいいけど。

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後ろにはmicro USBをつなぐための端子と、左右に次いで3つめのUSBポート。そんなにたくさんいるか?USBポート。ましてこの位置に開けなくても…って気がしてならない。上流につなぐmicro USBも、このデザインだったら横に出せばスマートなのになぁ。よくできたキーボードだけど、デザイン的にはいろいろ細かいところで詰めが甘い感じのする残念な品である。2013-08-08-12.17.29

Apple Keyboard Iと並べてみた。横幅が10キー分少ないけど、奥行きはFunction Keyの1列とUSBポートのバーがある分かなり広がっている。まぁ一般的な89キーのキーボードのサイズはこんなものかな。カーソルキーも逆T字で普通の人が使いやすい配列(いや、横並びのApple Keyboard Iが変なだけか)。

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好みが出そうなのがこのあたりのキーの配列。Page Up/Down、Fn、Foward Deleteはこれでいいのか?個人的にはこのあたりはほとんど使わないのでどうでもいいけど。カーソルキーのところの並びが不揃いに見えるんだよねこれ。

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Forward DeleteがあるということはCtrl+Alt+Delが押せるようになるので、VMwareとかでWindowsのゲストを使う際には重宝するかもしれない。これがAppleの純正アルミキーやMacbookだと、押せないことはないんだけどCtrl+Alt+Fn+BackSpaceなので押しづらくてねぇ。

Apple Keyboard Iと比較すると、わずかながらmini tactile proの方が高さがある。キーはつや消しで、フレームの光沢白との差がだんだん目立ってきそう。交換用キートップとかないのかな。2013-08-08-12.22.08

ちなみにMatiasのキーボードは実物を手に入れてみると、Webで見ていたよりも安っぽく見える、という意見をよく見るのだけど、実際手にしてみると確かにそういう気がする。安っぽいというか、作りが雑。塗装の下にゴミが入ってるみたいな状態のところが数カ所あった。プラモのフレームから外したところをやすりで削ってないみたいな。まぁ使い勝手には関係ないからほとんど気にしてないけど。日本で売ると結構うるさく文句言う人がいるんではなかろうか。2013-08-08-13.03.45
ここまでデザインの文句ばっかいっているけど、とりあえずApple Keyboard Iを外してメインキーボードにしているくらいに、今のところは気にいっている。しっかりしたカツカツ感あふれるメカニカルキーが大好きで、コンパクトなキーボードが好きな人には一応お勧めしておきたい。値段が結構するので誰にでも幅広くおすすめ、とまではいかないけど。

ただ音は想像以上にうるさい。職場の近隣住民から騒音被害で訴えられるレベルのカチャカチャ音。勇気を振り絞って職場に持って行くのもありっちゃありだが、人がたくさんいるところで使うならlaptop proの方がいいかも。

実はmini tactile proをオーダーする際、laptop proにするか結構迷った。でもlaptop proのベースになっているquiet proとtactile proを店頭で比較したとき、quite proはキーを押し込んだときのカチッという感触が弱くて、個人的にはNGだった。quiet proのタッチでも満足できるのであれば、bluetooth接続になっている分laptop proの方がいいと思う。

昔と比べるとろくなキーボードがない現状では、mini quiet proはMac用キーボードとしてはなかなかよい選択肢だと思う。価格が高いとか、なかなか出荷されないとか、作りが雑とか課題はあるけど、こういうものはいつ会社がつぶれて(失礼)オークションで高騰するかわからない。ほしいかも、と思ったらとりあえず買っておくべき。まだ日本では売ってなさそうだし、予備で一個追加オーダーしておくかなぁ。

Apple Keyboard I

それこそ星の数ほどあるキーボード。HHKとかRealForceとかはよく聞くけど、自分にとってのNo.1キーボードは、Apple Keyboard I。これは今使用しているもの。もともとカラクラIIをヤフオクで落札したときについてきたおまけなんだけど、前オーナーはほとんど使われていなかったのか、色やけの少ない、なかなかの美品。結局カラクラはディスクをフラッシュ化したりして遊んだ後は使ってなくて放置されているけど、おまけでついてきたに過ぎないこのキーボードにはホント毎日世話になってる。

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そんなこだわりのKeyboard I、先日ヤフオクに箱入りの上物がでていたので、バックアップとして確保しておくことにした。どういうわけかもともと出荷数が少ないはずのGS Keyboardは割と頻繁に出品されるんだけど、Keyboard Iはなかなかきれいなのが出ない。ましてや、箱付きなんて。ヤフオクはずっと観察してるけど、箱入りがきたのは数年ぶりじゃないかな。

おそらく元々は白色の箱なんだけど、結構色がついている。なんだかんだいって1980年代の商品だもんね。およそ30年も前になるんだから、きれいに原形をとどめていること自体に拍手したい感じ。

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通称はKeyboard Iだけど、正式名称はApple Keyboard。

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Classicあたりから急に庶民に手の届くコンピューターとなったMac、それと時を同じくしてフニャペナキータッチの安っぽいApple Keyboard IIが出てきたので、便宜上Iと呼ばれているのだろう。ちなみにApple Keyboard IIは形こそGS keyboardを彷彿とさせるかわいいデザインだったけど、キータッチは同じメーカーの品とは思えない粗悪品だった。どこのメーカーもコストがかかってタイプ音がうるさいキーボードを低評価していた時代なんだろうな。

で、こちらが今回落札したもの。

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並べてみると今回の品がどれだけきれいなのかがよくわかる。奥が現行、手前が今回入手したもの。写真の光の入り方の関係ももちろんあるけど、かなり白い。現行機もかなりきれいなんだけどやはり比較するとこうなるか。

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Keyboard I、Extended Keyboard Iに共通するのがこの6色リンゴの位置。後期のKeyboard II系では上にロゴが入る。

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CapsとControlがこの位置なのもこのキーボードの特徴。学校なんかでUNIXワークステーションを使っていた理系の人が好きなレイアウトかな。俺様は文系の安物PC育ちなので、この配列が実はあまり好きじゃない。

そんなのCaps Lockと入れ替えればいいじゃん、と思われるかもしれないがこの頃のAppleのキーボードはCapsが押し込まれてロックされるタイプのスイッチになっていて、使えないとまではいわないけど、リマップしても今まで以上に違和感の残る感じになってしまう。だから変な話だけど、人間の方がキーボードに合わせるようにしている。

そうそう、このキーボードでレイアウトについてもう一つ重要なのが、ファンクションキーがついていないということ。今のMac OS Xでは様々な機能がFunctionキーにマッピングされているので、結構不便。それでもまぁ、Functionキーがないとできないような操作は基本的にはないので、LaunchBarとかを駆使することで無理矢理対応する。漢字変換なんかはFunctionキーを使う作業の筆頭じゃないかと思うけど、これもCtrlキーのショートカットでやってる(これは、慣れてくるとこっちのがいいかも)。

その代わりでは絶対にないと思うんけど、Power Keyなるものがついている。この頃のMacはこのPower Keyを押すことで、Macの電源をKeyboardからONにすることができた。当時自分はAT互換機ユーザーだったのでこのどうでもいい機能にあこがれたものだ(ACPIがWindowsに来たときはこういうのが実現するのも時間の問題と思ったけど、全く来なかったな…)。

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実はこのPower Key、電源は入れられないけど、落とす方は今のOS Xでも使える。このキーを押すと、リンゴメニューからShutdownを選んだ時と同じダイアログが表示される。まぁうれしいかっつーと微妙なんですが。

キーボードの接続インターフェースはADB(Apple Desktop Bus)。iMac以降ADBは廃止されているので、当然そのままでは今のMacにはつながらない。そこでADB-USB変換するためのデバイスであるiMate経由で接続する。iMateはブラウン管iMacが出た頃に、ソフトウェアのHWドングルなんかをつなぐのによく使われていた。iMateは10年以上前の品でもう遠い昔にディスコンだけど、なぜか今でもデッドストックがvintage computerとか秋葉館で買える.…と思ったら秋葉館は売り切れているな。iMateが普通に買えるのもそろそろ最後か。

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この頃のキーボードらしく、横から見たキーの並びも緩やかな曲線で美しい。最近はノートパソコンみたいな薄っぺらくて平たいキーボードが主流になりつつあるけど、あれはなんか違う気がするんだよね…

写真をみればわかるけど、これ、かなり厚みがあるキーボードである。デスクに直接手を置くと高さが足りないし、手を浮かせてタイプするのは疲れるので何らかのパームレストが必須。HHK用と組み合わせることを想定して作られているというAssistonの木製パームレストが高さ的に最適、デザインもかなり素敵で、個人的にはものすごくおすすめしたい感じ。

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…なんだけど、これまたディスコンでもう入手できないんだよね。

受注生産とかで高くてもいいから、もう一回だけ作ってくれないかなぁ。Assistonで残っていた最後の1個を安く譲ってもらったけど、あまりにきれいなのでもったいなくて使えなくて。最初に買ったのはかなり汚れてしまっているので…せめて革の張り直しができればなぁ。

 

Apple Keyboard IってGS Keyboardほどには評価されていないように思うけど、すごくいいキーボードだと思う。テンキーはいらないとかFunctionキーがほしいとかバックスラッシュの位置が変とか、レイアウトについては不満がないわけでもないんだけど。

今回バックアップ機の入手でこれからも当面はこのキーボードでやっていけそうなのでうれしい反面、そろそろこれの代わりになるようなキーボードに登場してもらいたい気もするんだよね。キーボードって無線になるとかそういう進化はしたけど、キータッチ自体は低コスト化による退化の一途で、本当に残念な進化の仕方をしている。