Innergie mCube SlimをMacBook Airでつかう Season 2


さて、前回はInnergieのmCube SlimをいかにしてMacBook Airで使うかということで、変換コネクタを次々につなげていくことにより、電気的には問題なく使えることがわかった。しかし実際に使ってみると重さが本家よりも重いという本末転倒な結果に終わり、当初の目論見であった「スリムでコンパクトなmCubeをMacで活用する」という目的が達成できていない。また、配線が見るからにぐちゃぐちゃで景観を損ねるため、放置すると近隣住民から苦情が上がる可能性も否定できず、このままでの実用化は難しいことが浮き彫りになった。

そこで今回は、いかにして本家Appleのアダプタ並みに軽くできるか、そして見た目をすっきりさせることができるか、を念頭に少しケーブルを見直すことにした。目標は本家AppleのACアダプタ(198g)。g単位の挑戦、ミニ四駆さながらの世界である。

めがねケーブル

mCube Slimには2本のケーブルがある。まず1つめはAC側のめがねケーブル。これは100VのACケーブルなので太く、しかもmCubeに付属のものだと1.5mくらいあり、実はmCubeの重さの相当な部分が本体ではなくここにある。DC側にも1mくらいケーブルがあることを考えると、デスクで使うには長すぎるので、思い切って10cmくらいにしたい。今回は市販されている中では一番短かったサンワサプライの20cmのケーブルを新宿ハルクのビックカメラで入手した。これ以外にも、ケーブル自体も取っ払ってコネクタだけにしてしまうパーツとかもある。これを使うのもあり。ただ、配置したときの形が自ずと決まってしまうので、実際に使う場所がある程度決まっていないとこのタイプは使いづらい。特にL字型は、ACアダプタにある程度厚みがないと本体が浮いたりする(mCube Slimには向かない)。

ところで本家AppleのACアダプタは、コネクタ部分が国毎に異なるため差し替えることができるようになっているのだけど、実は内側の形状はめがねコネクタだったりする。なのでこれを使うことも可能だ。色も白だし、mCubeにはこれを使えといわんばかりではないか。最初にケーブルを購入しておきながらなんだけど、当面これで行ってみようと思う。

Apple Connector

DCケーブル

2つめはDC側のケーブル。こちらは、変換コネクタの数珠つなぎをなくして1本のケーブルにしてしまうことに。長さ的にも1mもあればデスクで使うには十分だろう。

MagSafeの場合ただのDCケーブルではないので、こちらはBixPowerのC28の力を借りることになる。普通に2本の線をつなぐだけだと、「給電するけど充電できないケーブル」になってしまうので注意が必要だ(余談だけどApple Airline Adapterはそういう仕様なので、あれを買ってきて切断→mCubeにつないでも充電できない)。

ちなみに世の中にはすごい人がいたもんでMagSafe→MagSafe2コンバーターのコネクタに直接半田付けした上に充電制御まで解析して自前で組み込んでしまってるすご腕の方なんかもいらっしゃるが、これはちょっと自分の半田付けスキルではまねできそうにないので、パス。

そんなわけで、短い間でしたが、たいへんお世話になりました。またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

C28

DCケーブルは既存の不要になったACアダプタなどのケーブルを流用する手もあるけど、今回はオヤイデのDCケーブルを新調した。なにごとも1に見た目、2に見た目、3、4がなくて5に見た目。白いACアダプタから黒いケーブルってのはいかにも不格好だ。そこでmCubeの16Vランプと同色、緑のケーブルにしてみた次第。

mCubeのDCプラグはEIAJ#2の長さ11mmという特殊サイズだけど、11mmは秋葉で見た感じ秋月、千石、若松、マルツあたりには売っていなかったので、9.5mmの規格ものを入手。まぁものは考えよう、これでプラグ1.5mm分の軽量化だ。ミニ四駆で例えるなら、シャーシの丸い穴3つを取っ払ったくらいの効果があるに違いない。

なお、EIAJ#2は本来16Vとかで使う規格ではないので、PCのACアダプタで使うのは正直どうなの、って思わないでもない。それが故の11mmって長さなんだろうな(見た目は似ているけどEIAJ#2ではない、規格外商品なんですよ、っていうメッセージが込められている…と思う)。ちゃんとしたコネクタが見つかったらいつか差し替えたいところだ。

そんなわけで、とりあえずできましたよ俺専用DCケーブルが。

DC Cable

MagSafe側の外装はエポキシパテかなんかで自作しようか、それとも元々ついてたカバーを接着するか、考え中なので裸だけど。DCケーブルはかなり堅いので、このまま使っても基板に手で触れたりしなければ大丈夫。

通電/充電されることも確認。MagSafe搭載のMacを充電するためには電源の素性を明かす必要があるけど、BiXPowerのコネクタを経由すると「85WのMagSafeアダプタ」と虚偽の報告をしている模様。いいね!

Charging

コネクタの見た目は一旦おいておくとして、とりあえず完成したので緊張の重量測定タイム。
Total Weightおぉっ!キタ!キタ!197g!

めがねケーブル20cmにすると208gだけど、まぁ本家もめがねケーブルつかえば同様なので良しとしよう。実際これくらい持ち運ぶものが減ると、鞄の中がスッキリするというもの。

全体像はこんな感じ。

setup

ちなみに前回はこんな感じだった。だいぶスッキリした。

最終的な接続

本家に追いついただけ…?

そういうわけで、AC/DCケーブルを見直すことで本家並重量までの軽量化を実現した。実際には重さの大半はめがねケーブルなので、重量だけだったらめがねケーブルだけ差し替えれば変な改造はしなくていいんじゃね?って話でもあるのだが。

測定結果はだいたい本家のアダプタとほぼ同じ重量ということなので、目的は達成した。しかしほぼ同じということになってしまうと、本家と比べてみた場合に苦労の割にメリットは少ないように思える。でも、実はmCube Slimには2つの付加価値がある。

1つめは1.0A出力のUSBポート。iPadをつなげて充電しながらPC作業ができたりするわけだ。Apple純正の方もPlugBugという製品を使えば2.1AのUSB出力を1つ追加することができるけど、PlugBugの重さ69gの追加で合計267gほどになる。PlugBugは見た目がかわいいのも魅力だけどそれなりのサイズでもあるわけで、鞄に入れて歩くことを考えると少々躊躇するサイズだ(自分も持ってはいるけど、会社におきっぱなしにしている)。

しかもPlugBugは100-120Vにしか対応していないので、ヨーロッパやアジア地域の大半で使えないという落とし穴もある(MagSafeアダプタ本体は220-240Vにも対応している)。アメリカ以外への海外出張・旅行が多い人には、PlugBugはあまり向いていないので、そういう用途にはmCube Slim、いいと思う。

(2013/02/02更新: 全世界対応版が出たらしい)

2つめは対応電力の幅広さ。ここまで比較対象にしてきたAppleの純正アダプタは45W、MacBook Airで使われている一番小型のもの。だけどMacBook Pro 15などになるとこれよりも1ランク上の、60Wが求められる。mCube Slimは最大65Wまで出力が可能であるため、MacBook Pro 15にも理論的にはこのまま対応できるはずである。持ってないから試してないけど。BiXのアダプタも85Wって嘘ついているからこの辺は多分大丈夫だろう。60Wの純正アダプタは45Wよりももう一回り大きいので、それと比較するとなるとmCubeの優位は圧倒的。実はmCube SlimはMacBook Pro 15″ユーザー向けの究極の電源ソリューションなのかもしれない。

そんなわけで前回の研究室レベルの成果(?)から、今回は確実に実用化への第一歩を踏み出したといえよう。いやー、結構金使ったので無駄にならなくて良かった。

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